No35「プロティアン・キャリア 2」
*つづき。
D・ホールは、プロティアン・キャリア形成で重要な二つのコンピテンシー(個人特性)を
ポイントとしてあげています。
それが「アイデンティティ」と「アダプタビリティー(適応能力)」です。
アイデンティティ :自分の価値観・能力・趣味などに対する、自己理解の程度および
過去・現在・未来の自己概念の統合度合い。
アダプタビリティー:アイデンティティの探索・反応学習・統合力の3つの要素からなる
「適応コンピテンス(対応力)」とそれらを発達、応用させようと
する「適応モチベーション」の掛け算。
(アダプタビリティー=適応コンピテンス×適応モチベーション)
そして変化が激しい社会環境では、今までのように企業依存型のキャリア形成ではなく、
自律的で柔軟的な個人主体によるキャリア形成が必要で、それには組織内の経歴だけや
過程だけでなく、人生の中で培ってきた様々な能力を含めて、キャリアと捉えることが
重要だとしています。
自己の成長や心理的成功、自分のしたいことを通しての社会での市場価値を高めること
などにより、まさに変幻自在に時代に対応していくキャリア形成。
それが「プロティアン・キャリア」です。
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